平成28年「延命閣」は国の登録有形文化財に登録されました。
中央に位置する延命閣は、明治時代に宮大工の手によって建てられた総檜の御殿造りの建物です。賀陽宮殿下、三笠宮殿下、高松宮妃殿下など皇族方や各界の名士が宿泊に利用した特別な宿泊施設として知られております。
鉄の釘は一本も使わずに組み上げられており、天井は格天井で高く、障子は黒ウルシ塗り、唐紙は金箔で引き手にメノウを使い、典雅な美は息をのむほどの場所でございます。
棟札は確認できておりませんが、海軍元帥伊東祐亭による「延命閣」の揮毫があり、明治45年6月7日と記されています。那谷寺の修復に長く携わった大工・南部重道(昭和44年(現行の名工)表彰、昭和60年没)によると、延命閣を建てたのは法師の常大工をしていた父・喜太郎で、明治43〜44年頃の建築とのことであると考えられます。
ご宿泊の際はお庭の散策と合わせて、ぜひ延命閣へお立ち寄りください。
法師ーhousiー法師
お陰様で1300年。 お客様・お湯・従業員に感謝
0コメント